スーパーアイドル!平維盛-2【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語
前回>のつづきです。
美しい平維盛の姿を見ながら、藤原実宗と右京大夫は・・・
『建礼門院右京大夫集』<6番・7番詞書>より
え?実宗さん?唐突に何が言いたいの?
って感じですが・・・
これは、賀茂祭〔葵祭〕の際に、葵をつけた鬘(かずら)を御簾などにかける、という風習にちなんで、
それに対する右京大夫の返歌も、この二つの掛詞を踏まえたものになっています。
よくある貴族社会の機知に富んだ戯れでした。
維盛にしたら
「俺のいないところで、ひとの容姿をネタに、なに遊んでんじゃい!」ってところでしょうが。
この場面で、実宗〔6番〕・右京大夫〔7番〕が詠んだ和歌はこちら
ただ最後には、実宗に、意外な深層心理を突かれた右京大夫さん。
結局、彼女が維盛をどう思っているかをまとめると・・・
・・・・・・つまり、アイドルってことでOK?
今回の話でも実宗が、維盛のモテっぷりをさらりと教えてくれていますが、当時、維盛はおそらく十七歳。
維盛モテ街道はこれからが本番です。
その頂点は、前回でも少し触れた、安元二年、法住寺殿で催された、後白河法皇五十の御賀での青海波舞。
維盛、十八歳の春。
平家物語巻十には、このように書かれています。
なんで、維盛が「光源氏の再来」とまで言われたかというと、きっかけは、この青海波舞です。
青海波舞といえば、『源氏物語』「紅葉賀」巻。桐壺帝の御前で光源氏と頭中将が青海波を舞う、名シーンです。
維盛の美しさ+青海波=
こ、これは・・・源氏物語のアレだ、アレ!!
・・・と当時の人は、打ち震えたんでしょうね。
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美しい平維盛の姿を見ながら、藤原実宗と右京大夫は・・・
『建礼門院右京大夫集』<6番・7番詞書>より
漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。
「葵」と「逢う日」は鉄板ネタ!
え?実宗さん?唐突に何が言いたいの?
って感じですが・・・
これは、賀茂祭〔葵祭〕の際に、葵をつけた鬘(かずら)を御簾などにかける、という風習にちなんで、
あふひ=葵(あおい)
と
あふひ=逢う日(男女が交際する)
かける=葵を掛ける
と
かける=願いをかける
の二つの掛詞を盛り込んでオシャレな和歌を詠んでみた、というだけのことです。と
あふひ=逢う日(男女が交際する)
かける=葵を掛ける
と
かける=願いをかける
それに対する右京大夫の返歌も、この二つの掛詞を踏まえたものになっています。
よくある貴族社会の機知に富んだ戯れでした。
維盛にしたら
「俺のいないところで、ひとの容姿をネタに、なに遊んでんじゃい!」ってところでしょうが。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
この場面で、実宗〔6番〕・右京大夫〔7番〕が詠んだ和歌はこちら
〔6番〕
うらやまし 見と見る人の いかばかり なべてあふひを 心かくらむ
〔7番〕
なかなかに 花の姿は よそに見て あふひとまでは かけじとぞ思ふ
うらやまし 見と見る人の いかばかり なべてあふひを 心かくらむ
〔7番〕
なかなかに 花の姿は よそに見て あふひとまでは かけじとぞ思ふ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ただ最後には、実宗に、意外な深層心理を突かれた右京大夫さん。
結局、彼女が維盛をどう思っているかをまとめると・・・
・・・・・・つまり、アイドルってことでOK?
まだまだつづく、維盛・モテ伝説。
今回の話でも実宗が、維盛のモテっぷりをさらりと教えてくれていますが、当時、維盛はおそらく十七歳。
維盛モテ街道はこれからが本番です。
その頂点は、前回でも少し触れた、安元二年、法住寺殿で催された、後白河法皇五十の御賀での青海波舞。
維盛、十八歳の春。
平家物語巻十には、このように書かれています。
地を照らし、天も輝くほどの美しさですってよ…。
(;゚Д゚) !!!!!!!!
青海波舞といえば、『源氏物語』「紅葉賀」巻。桐壺帝の御前で光源氏と頭中将が青海波を舞う、名シーンです。
維盛の美しさ+青海波=
こ、これは・・・源氏物語のアレだ、アレ!!
・・・と当時の人は、打ち震えたんでしょうね。
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