投稿

10月, 2019の投稿を表示しています

『平家物語』名言を集めました!【原文・現代語訳】

イメージ
「平家物語」名言集!

五節の櫛!平宗盛からのプレゼント。【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語

イメージ
またまた平家の大物登場!平宗盛から右京大夫にプレゼント? あらすじを漫画でどうぞ。
『建礼門院右京大夫集』<59~60番詞書>より 
漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。
◆解説目次◆・登場人物
・五節の櫛は友チョコ?
・平家最期の総帥・平宗盛
登場人物 平宗盛 たいらのむねもり
平清盛の三男。(時子の子の中では長男)

右京大夫 うきょうのだいぶ
中宮・平徳子に仕える女房。

五節の櫛は友チョコ? おい、右京大夫。 
と思わずツッコミたくなりますが、二人は別にあやしい仲ではありません。

当時、五節(新嘗祭・大嘗祭に行われた行事)の頃に、親しい人の間で櫛を贈答する、という習慣があったようです。
今でいうバレンタインデー(ホワイトデー?)みたいなものでしょうか。

何やら意味深な贈答をしていますが、この二人に恋愛感情があったわけではなくて、よくある貴族の社交辞令だったようです。 友チョコですね。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
だいたい、こういう意味深な和歌をもらったら、女性側は
「そんな調子のいいことを言って、どうせすぐに忘れちゃうんでしょう?」
 とか
 「どうせほかの人にも、おんなじようなこと言ってるんでしょう?」
みたいなツンデレ対応をするのが定番ですが(重衡のときみたいに・・・)、
参考記事
バレたくなかった!
重衡・維盛、まさかの反応-2  

ここは右京大夫は、素直な歌を返していますね。
やはり、相手が中宮さまの同母長兄・中納言ですから、失礼のないようにしたんでしょうか。
右京大夫の交友関係の広さにはびっくりしますね。
それにしても、後に平家の総帥になる宗盛も、女子とこんなオシャレなやりとりをする人だったんですね。意外です。
平家物語で、苦労している姿しか知らない・・・





平家最後の総帥・平宗盛 平宗盛は、清盛の三男。時子の子の中では長子です。

平家を立て直せず滅亡に導いた凡庸な総帥として「平家物語」などでは描かれて、評価は高くありませんが、 宗盛は、ただ優しい人だったんじゃないかなーという気がします。

 有能だった異母兄・重盛と比べられることもありますが、重盛は、清盛より先に亡くなっています。
重盛は、総帥となってからも、後白河院に無理難題を命じられた時には、「福原にいる清盛に聞かないと動けません」と言う手を使うことができました。

宗盛の場合、条件が違います。
清盛が亡くなった時…

本気で褒めたのに!高倉天皇のやさしさ【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語

イメージ
月の美しい夜、素晴らしい笛の音が聞こえてきました。右京大夫は思わず褒めちぎるのですが・・・。 まずはあらすじを漫画でどうぞ。 『建礼門院右京大夫集』<12~13番詞書>より 
漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。
◆解説目次◆・登場人物
・高倉天皇・・・優しい!!
・平家政権の屋台骨・高倉上皇の若すぎた崩御 登場人物 高倉天皇 たかくらてんのう
第80代天皇。父は後白河法皇。母は建春門院(滋子)。

右京大夫うきょうのだいぶ
中宮・徳子に仕える女房。
高倉天皇・・・優しい!! 今回は、高倉天皇の笛にまつわるお話です。

右京大夫の祖父(大神基政)は笛の名手であり、母(夕霧)は箏の名手、右京大夫自身も箏を得意としています。そんな右京大夫ですから、音楽の巧拙を聴き分ける耳を持っていたはずです。

おべんちゃらで褒めた訳ではないのに、高倉天皇に「そら言」と言われ、傷ついちゃったのですね。それにしても、その後の高倉天皇の対応が素晴らしい。

 右京大夫の立場では高倉天皇と直接言葉を交わすことはできませんので、このやりとりは伝言ゲーム方式で行われたのですが、高倉天皇の大らかな気性が伝わってくるエピソードですね。
 女房に過ぎない右京大夫にまで心を配れる、優しい方だったんでしょうね。





平家政権の屋台骨・高倉上皇の若すぎた崩御 高倉天皇は、第80代天皇。父は後白河院。母は前回登場した建春門院滋子です。
六条天皇(五歳)の譲位を受けて、八歳で即位しました。


承安元年(1171)徳子が入内したとき、高倉天皇は十二歳、徳子は十八歳でした。
高倉天皇に清盛の娘・徳子を入内させることには、周囲の反対もありましたが、建春門院滋子の取り成しにより成立したと言われています。

 六歳差の政略結婚でしたが、右京大夫集を読む限り、高倉天皇と徳子の仲は良好だったように思われます。ただ、平家一門の期待を一身に背負う立場で宮中に放り込まれた徳子には、壮絶なプレッシャーがあったことでしょう。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
治承二年(1178)、徳子に待望の皇子、言仁親王(後の安徳天皇)が生まれます。治承四年(1180)高倉天皇は言仁親王に譲位し、ついに清盛は天皇の外祖父になりました。

実はこのとき後白河院は、清盛によって既に幽閉されています。(治承三年のクーデター)

 幼児の安徳天皇に親政は行えませんから、高倉上皇が平家と協…

後白河院最愛の美女!滋子の訪れ【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家と平氏

イメージ
平家の命運を切り開いた美女、建春門院滋子登場! まずは、あらすじを漫画でどうぞ。
『建礼門院右京大夫集』<88~89番詞書>より 


漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。
◆解説目次◆・登場人物
・後白河院と平家をつないだ架け橋、平滋子
・「平家」と「平氏」何が違うの? 登場人物 建春門院(平滋子) けんしゅんもんいん(たいらのしげこ)
後白河法皇の后。高倉天皇の生母。平時子の異母妹。

平徳子  たいらのとくこ(とくし・のりこ)
高倉天皇の中宮。

平知盛  たいらのとももり
清盛の四男。徳子の兄。

右京大夫うきょうのだいぶ
中宮・徳子に仕える女房。
後白河院と平家をつないだ架け橋、平滋子  平家の命運は、滋子によって開かれ、滋子ともに尽きた、と言っても過言ではないと思います。

建春門院(滋子)は、清盛の正妻・平時子の異母妹です。
中宮・徳子にとっては、夫(高倉天皇)の母でもあり、自分の叔母でもあります。
んっ?系図をどうぞ。


滋子の父は鳥羽法皇の近臣でした。滋子が上西門院(後白河院の姉)に仕えていたときに、後白河院に見染められ、寵愛を一身に受けるようになります。

応保元年(1161)、後白河院と滋子の間に、憲仁親王が生まれます。
後白河院と清盛は、必ずしも政治的に意見が合致していたわけではありませんが、滋子の産んだ憲仁親王(高倉天皇)を擁立することで利害が一致し、以降、後白河院と清盛の連携が深まっていきます。
高倉天皇が即位すると、滋子は皇太后になります。

滋子は美しいだけではなく聡明な女性で、後白河院が不在の場合には、院に代わって日常的な政務を代行したとも言われています。

ところが、安元二年(1176)滋子は三十五歳の若さで生涯を閉じます。
後白河院と清盛は齟齬を内包しつつも、滋子の存在によって両者の均衡が保たれていたのですが、滋子の崩御によって、対立が顕在化していくことになります。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
後白河院と滋子の親愛ぶりは他に例をみないほどで、滋子はいつも側につきそい、熊野参詣や厳島行幸にも同行していました。安元二年には、ともに有馬温泉に湯治に出かけています。

後白河院の寵愛を受けた女性は(男性も)、沢山いますが、滋子への愛は本物で最期まで揺らぐことはなかったようです。 あの後白河院を惹きつけてやまないのですから、ものすごい魅力的な女性だったんでしょうね。

◆◇…

内裏近き火事!たのもしい平重盛【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語

イメージ
宮中エピソード編・第一弾は、平重盛登場! 内裏の近くで火事が発生?!
慌てふためく人々の目の前にさっそうと現れたのは・・・ あらすじを漫画でどうぞ。
『建礼門院右京大夫集』<58番詞書>より



漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。 ◆解説目次◆・登場人物
・近衛府は宮中の花形!
・清盛が最も信頼していた息子、重盛
登場人物平重盛(たいらのしげもり)
平清盛の長男。維盛・資盛の父。


右京大夫(うきょうのだいぶ)
中宮・徳子に仕える女房。

近衛府は宮中の花形!  今回は少し時間を遡って、 右京大夫の恋人・資盛のお父さん、平重盛が活躍するお話です。
 右京大夫集には「いづれの年やらむ、五節のほど」(いつの年だろうか、五節の頃)とありますが、この火事は記録が残っていて、安元元年(1175年)11月20日の火事のことではないかと指摘されています。

このとき重盛は、正二位。このくらいの高位になると、通常は武官の装束を着ることはなかったのですが、重盛は非常時とみて、ここぞとばかりに矢を背負って颯爽と現れたわけです。
「これでこそ、右近衛大将!」
とみんな、重盛の参上に安堵しました。

・・・え?
火事に矢がいるのかって?
(むしろ、ジャマでは・・・)

重盛は、武官の恰好をすることで、近衛府の長官として中宮様をお護りします!という気概を見せたわけですね。

今回の話は、『平家公達草紙』にも採用されていて、そこではさらにグレードアップして、重盛は矢だけでなく銀の籠手をつけて参上したことになっています。火事に籠手は(略)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

近衛府というのはその字のとおり、天皇の近き衛り、内裏の内郭諸門を警備しました。左近衛府、右近衛府の二つからなり、幹部(大将・中将・少将)は、宮中の花形ともいえる役職でした。

平安時代モノの漫画や小説に、よく「中将さま」「少将さま」と呼ばれる人が登場しますが、これは、右近衛中将(少将)、左近衛中将(少将)のことです。

近衛というからにはマッチョな武人だったのかというと、そういうわけでもなく、近衛中将(少将)は、名誉職のようなもので、エリート貴族の出世コースとなっていました。
実務を担当した近衛将監以下とは、はっきりとした身分差があったようです。

権門の若き青年が務めたので、「中将さま(少将さま)」という呼び名には、カッコいい響きが伴うのかもしれません。

武…

『平家物語』作者の思惑⁈ 【登場人物ランキング!】得した人・損した人はだれ

イメージ
今回はコラムです。

さて今回は、平家物語が創ったキャラ造形 のせいで、得した人(損した人)は誰なのか。
ランキング形式で考察してみたいと思います。

平家物語は、あまりにもよく親しまれた文学作品なので、我々が抱く平家の人々のイメージは、かなり平家物語のキャラ描写の影響を受けていると言えます。

一方、平家物語は、キャラに一貫性を持たせるために、史実とは異なる改編を加えていることもよく知られています。 (ここでいう平家物語とは、覚一本を指します。諸本については後述。)

(ランキングはえこぶんこの主観です。ご了承ください)
◆目次◆・平家物語のキャラで得した人-トップ3!
・平家物語のキャラで損した人-ワースト3!
・ランキング外・特別枠
・平家物語作者と諸本について
平家物語のキャラで得した人-トップ3!
【1位】平知盛 たいらのとももり
 いちいち言動がカッコイイ。兄・宗盛に対して言い放つ意見は、大体正しい。

【2位】平重盛 たいらのしげもり
聖人。平家の良心。予知能力あり。忠と孝の間で板挟みの苦労人。

【3位】平重衡 たいらのしげひら
捕虜になっても毅然とした態度で敵にのぞむ凛々しい人。多くの人から慕われる(特に女性)。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  では、考察します!

【1位】平知盛について

平家物語の知盛、めちゃくちゃカッコイイんですよね。

■頼朝に攻められそうになった木曽義仲が、一転、平家へ手を組もうと言ってきたとき、
宗盛は喜んだが、
知盛「平家の世が末になったといっても、義仲の要請で都に戻るなど以ての外!こっちには天皇がいるのだから、兜を脱いで降伏して来い!」(ズバッ)


■ 重衡が生捕られ人質となり、三種の神器との交換を要求されたとき、
 母親の時子から 「重衡の命を助ける為、どうか神器を返上してください」と哀願され、

宗盛「お気持ちはわかりますが、重衡一人の為に、神器を手放すなどど・・・」
知盛「神器を渡したところで、どのみち重衡は返して貰えませんよ」(ズバッ)


■壇ノ浦の戦いで、 家人の阿波重能の裏切りを見抜いた知盛は、斬りましょうと宗盛に言うが・・・

宗盛「あれほど当家に仕えて来た者を、証拠もなく斬ったりできるか」
知盛は、太刀の柄を砕けるばかりに握って、宗盛を睨んだが、どうすることもできなかった。

 結局、知盛の危惧した通り、重能は合戦の最中に平家を裏切り、平家の作戦を源氏方…

【おすすめ記事】

平家花揃えが面白い 維盛の恋愛問題 ムードメーカー!平重衡 資盛、突然の訪れ バレたくなかった 人物ランキング 高倉天皇の優しさ 隆信の横恋慕 資盛と右京、今生の別れ 風のおびただしく吹く所 重衡の生け捕り 維盛の入水
【記事一覧】他のお話はこちらからどうぞ!

【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】
<プロローグ>
■建礼門院右京大夫集ってどんなお話? 1

<これが平家の公達だ!編>
■スーパーアイドル!平維盛 1
■唯一の弱点?!維盛の恋愛問題 1
■平家のムードメーカー!平重衡
■真面目な琵琶名人!平経正 1
■主役登場はさりげなく!平資盛 1

<資盛との恋~宮中編~>
■恋なんてしないはずが?資盛のアプローチ
■忘れていたのはどっち?資盛の挑発
■雪のあした。資盛、突然の訪れ
■バレたくなかった!重衡・維盛の反応 1
■右近の橘!雪の資盛in宮中

<宮中エピソード編>
■内裏近き火事。頼もしい平重盛
■後白河院最愛の美女!建春門院滋子登場
■本気で褒めたのに!高倉天皇の優しさ
■五節の櫛!平宗盛のプレゼント

<隆信との恋編>
■どういうつもり!藤原隆信の横恋慕 1
■右京大夫、宮仕えやめるってよ
■わたしは何なの?隆信の結婚
■恋は追う方が負け?隆信の失言

<平家滅亡編>
■遠くに聞くだけ。資盛の熊野詣
■資盛との再会■枯れたる花
■寿永二年■倶利伽羅峠の惨敗!
■平家都落■資盛、最後の願い
■資盛と右京大夫、今生の別れ!
■六波羅と西八条■大宰府落ち
■風のおびただしく吹く所
■梅の花と資盛■一の谷の合戦
■重衡の生け捕り■維盛の入水
■屋島の資盛へ手紙を
■資盛からの最後の便り!
■壇ノ浦の戦い! ■壇ノ浦の戦後処理

<追憶の旅編>
■北山の思い出
■大原へ。建礼門院を訪ねて 1
■右京大夫、旅に出る
■比叡坂本、雪の朝の思い出
■波の底の資盛に■星合の空

<再出仕編>
■後鳥羽天皇に仕える
■宮中で資盛の名を聞く
■藤原隆房、藤原公経との贈答
■藤原俊成九十の賀に

【コラム】
■平家物語登場人物ランキング!
■平家物語名言集!
■平家美男子カタログ!平家花揃が面白い
■平家物語おすすめ本7選!
■平家が題材の江戸川柳が面白い|
■平家物語あらすじと見所