平維盛・平重衡、隅に置けない平家男子 1【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】平家物語
宮中に戻った右京大夫。資盛との恋仲が、職場の人々にバレないかびくびくするも・・・?
あらすじを漫画でどうぞ。
『建礼門院右京大夫集』<133番詞書>より
平清盛の五男。
平維盛(たいらの これもり)
平清盛の長男(重盛)の長男。
右京大夫(うきょうのだいぶ)
中宮・徳子に仕える女房。
「恋なんてしない!」と決めていた右京大夫ですから、思いがけず、資盛との恋に嵌ってしまったことが、なかなか自分で受け入れられない様子です。
右京大夫が詠んだ歌
訳がいらないくらい、現代人にもわかりやすい和歌だ!っと思ったら、実は掛詞が入っていたようです。
つまり、泥沼のような恋の路に入ってしまった・・・ってことでしょうか。
何だか爽やかではありませんね。
右京大夫が詠んだ歌、二つ目。
つまりは、「私の手紙、絶対に人に見られないでね!!」っていうことですが、この和歌は資盛本人に対して詠んだわけではありません。
(さすがに失礼ですよね)
詞書によると、
「手習ひにせられし」(つい、手習いに書いた)、つまり自分でメモっただけです。
でも、右京大夫の切羽詰まった様子はヒシヒシ伝わってきますね。
二人の仲を絶対に隠したかった右京大夫ですが、せまい宮中のこと、けっこう色んな人にバレたみたいですよ。次回につづきます。
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あらすじを漫画でどうぞ。
『建礼門院右京大夫集』<133番詞書>より
漫画は次回につづきます。
漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。
登場人物
平重衡(たいらのしげひら)平清盛の五男。
平維盛(たいらの これもり)
平清盛の長男(重盛)の長男。
右京大夫(うきょうのだいぶ)
中宮・徳子に仕える女房。
恋は泥沼?!肯定できない右京大夫
右京大夫が詠んだ歌
〔134番〕
恋路には 迷ひ入らじと 思ひしを 憂き契りにも 引かれぬるかな
●現代語訳●
恋路には、迷い入るまいと思っていたのに、つらい契りに引かれてしまったなぁ
恋路には 迷ひ入らじと 思ひしを 憂き契りにも 引かれぬるかな
●現代語訳●
恋路には、迷い入るまいと思っていたのに、つらい契りに引かれてしまったなぁ
訳がいらないくらい、現代人にもわかりやすい和歌だ!っと思ったら、実は掛詞が入っていたようです。
つまり、泥沼のような恋の路に入ってしまった・・・ってことでしょうか。
何だか爽やかではありませんね。
絶対に見られないでね!私の手紙!
〔133番〕
散らすなよ 散らさばいかが つらからむ 信夫の山に しのぶ言の葉
●現代語訳●
どうか散らさないで。もしもあなたが散らしたならば、どんなにつらいしょう。
信夫山の木の葉のような、ひと目を忍ぶ恋の言葉を
散らすなよ 散らさばいかが つらからむ 信夫の山に しのぶ言の葉
●現代語訳●
どうか散らさないで。もしもあなたが散らしたならば、どんなにつらいしょう。
信夫山の木の葉のような、ひと目を忍ぶ恋の言葉を
つまりは、「私の手紙、絶対に人に見られないでね!!」っていうことですが、この和歌は資盛本人に対して詠んだわけではありません。
(さすがに失礼ですよね)
詞書によると、
「手習ひにせられし」(つい、手習いに書いた)、つまり自分でメモっただけです。
でも、右京大夫の切羽詰まった様子はヒシヒシ伝わってきますね。
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二人の仲を絶対に隠したかった右京大夫ですが、せまい宮中のこと、けっこう色んな人にバレたみたいですよ。次回につづきます。
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