戦地の資盛の夢を見る【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】
寿永2年9月、後白河院は木曽義仲に平家追討を命じます。その頃、右京大夫の夢に、戦地にいる恋人・資盛が現れるのですが・・・。
あらすじを漫画でどうぞ。
『建礼門院右京大夫集』<208番詞書>より
平資盛(たいらのすけもり)
平清盛の長男[重盛]の次男。右京大夫の恋人。
右京大夫(うきょうのだいぶ)
平徳子(建礼門院)に仕えていた女房。現在は退職。
この段も原文のクオリティがすごいので、ぜひ、原文をどうぞ!
吹きすさぶ風の中に、何かをじっと見つめて一人佇む資盛。
なんだかゾクッとしませんか?
まるで映画のワンシーンのような描写と、不安感。
夢から覚めたときの、右京大夫の背中の冷汗まで感じられる気がします。
恋人が戦地の只中にいて、いつ訃報を聞くかわからない・・・そんな逼迫した状況を経験した右京大夫にしか書けない文ではないでしょうか。
緊迫したリアリティを感じる章段です。
この頃の平家の動向を見ておきましょう。
そうです。
平家軍は次々と勝利をおさめているのです。
平家は都を落ちた後、そのまま西走して滅亡したわけではなく、実際はそこから盛り返して、福原まで戻って来ていたのでした。
この頃都では、平家が都を奪還するという噂が真実味を帯びていたといいます。
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『建礼門院右京大夫集』<208番詞書>より
登場人物
平清盛の長男[重盛]の次男。右京大夫の恋人。
右京大夫(うきょうのだいぶ)
平徳子(建礼門院)に仕えていた女房。現在は退職。
風のおびただしく吹く所
吹きすさぶ風の中に、何かをじっと見つめて一人佇む資盛。
なんだかゾクッとしませんか?
まるで映画のワンシーンのような描写と、不安感。
夢から覚めたときの、右京大夫の背中の冷汗まで感じられる気がします。
恋人が戦地の只中にいて、いつ訃報を聞くかわからない・・・そんな逼迫した状況を経験した右京大夫にしか書けない文ではないでしょうか。
緊迫したリアリティを感じる章段です。
盛り返す平家(水島合戦、室山合戦)
そうです。
平家軍は次々と勝利をおさめているのです。
平家は都を落ちた後、そのまま西走して滅亡したわけではなく、実際はそこから盛り返して、福原まで戻って来ていたのでした。
この頃都では、平家が都を奪還するという噂が真実味を帯びていたといいます。
※水島の戦いについては、えこぶんこ2で詳しく解説しています。
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いよいよ運命の一ノ谷の合戦が近づいてきました。▼シェアボタン