倶利伽羅峠の惨敗!義仲都に迫る【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語
倶利伽羅峠の戦いで壊滅的な敗北を喫した平家軍。ついに、木曽義仲が都に攻めてくる!
一方、木曽義仲は、迎え撃つ側。
地の利を活かした作戦で、平家軍を追い詰めます。
倶利伽羅峠の戦いは平家の命運をかけた総力戦でしたが、北陸遠征軍の中に、重衡や知盛といった平家主流はいません。
過酷な遠征軍の将軍に命じられたのは、一門の傍流の人たちです。
小松家が主流を外れ傍流となったことで、維盛は危険な遠征軍に何度も派遣されては、敗将の汚名を着せられるという憂き目を見ることになりました。
かつて、「光源氏の再来」とまで持てはやされた美青年の境遇としては、あまりに過酷ではないか、と思わずにはいられません。
平家の追討軍を迎え討った木曽義仲は、いよいよ都へと進軍してきます。
次回に続きます。
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あらすじを漫画でどうぞ。
『建礼門院右京大夫集』<205番詞書>より
尊円(そんえん)
右京大夫の兄。現在、右京大夫が身を寄せている。
右京大夫(うきょうのだいぶ)
中宮・徳子に仕える女房。現在は退職。
寿永二年(1183)年4月、平家は、維盛・通盛・経正・忠度・行盛・知度・清房らが、四万騎の大軍を率いて、木曽義仲を追討するため北陸に向かいます。(玉葉)
ところで平維盛(資盛の兄)は、またも遠征の大将軍です。
結果は、惨敗です。
でも、もうね、維盛のせいとかじゃないですよ。
平家(この時点ではまだ官軍)は、遠征軍。
養和の飢饉の直後で、兵糧の調達もままなりません。(当時の兵糧は現地調達方式)
『建礼門院右京大夫集』<205番詞書>より
漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。
登場人物
右京大夫の兄。現在、右京大夫が身を寄せている。
右京大夫(うきょうのだいぶ)
中宮・徳子に仕える女房。現在は退職。
倶利伽羅峠の戦い
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ところで平維盛(資盛の兄)は、またも遠征の大将軍です。
でも、もうね、維盛のせいとかじゃないですよ。
平家(この時点ではまだ官軍)は、遠征軍。
養和の飢饉の直後で、兵糧の調達もままなりません。(当時の兵糧は現地調達方式)
一方、木曽義仲は、迎え撃つ側。
地の利を活かした作戦で、平家軍を追い詰めます。
「平家物語」(覚一本)では、律儀に形式どおり「矢合わせ」(合戦のはじめの儀式。鏑矢を放ち合う)等をしている平家軍に対し、
義仲軍は、崖っぷちに追い込んで、一気に谷底に追い落とすという、なんともチートな方法で、平家軍を壊滅させたと描かれています。
平家と源氏の対照的な描写ですね。
義仲軍は、崖っぷちに追い込んで、一気に谷底に追い落とすという、なんともチートな方法で、平家軍を壊滅させたと描かれています。
平家と源氏の対照的な描写ですね。
悲劇の大将軍・平維盛
過酷な遠征軍の将軍に命じられたのは、一門の傍流の人たちです。
小松家が主流を外れ傍流となったことで、維盛は危険な遠征軍に何度も派遣されては、敗将の汚名を着せられるという憂き目を見ることになりました。
かつて、「光源氏の再来」とまで持てはやされた美青年の境遇としては、あまりに過酷ではないか、と思わずにはいられません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次回に続きます。
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