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9月, 2019の投稿を表示しています

忘れていたのはどっち?平資盛の挑発【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語

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気になる男性・平資盛から突然のプレゼント。そこに込められた意外なメッセージとは?

恋なんてしないはずが?平資盛のアプローチ【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語

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右京大夫が平資盛との恋についてはじめて語る段。右京大夫は、意外にも恋愛否定派だった・・・?

主役登場はさりげなく!平資盛-2【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家都落

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前回のつづきです。ちょっと拗ねたような右京大夫の和歌に対して、平家の男性陣の反応は?

主役登場はさりげなく!平資盛-1【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家都落

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お待たせしました。右京大夫の恋人・平資盛初登場のお話。中宮徳子のもとに届いた一枝の桜をめぐって・・・?

まじめな琵琶名人!平経正-2【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語青山

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前回のつづきです。宴は遂に明け方まで続きました。右京大夫がさらりと詠んだ和歌に、平家の男性陣がとった行動は・・・

まじめな琵琶名人!平経正-1【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語青山

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平経正は琵琶の名人。経正を含む平家の身内で、春夜の宴がはじまりました。

平家のムードメーカー!平重衡【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語

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平重衡は、平家一門主流、期待のエース。文武に秀でたといわれる彼の性格は?

唯一の弱点?!平維盛の恋愛問題-2【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語

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前回>のつづきです。 平維盛の恋人が悩む姿に、右京大夫がとった行動は・・・

『建礼門院右京大夫集』<187~192番詞書>より
漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。
◆解説目次◆・維盛、唯一の弱点。それは・・・
・右京大夫 V.S. 維盛 和歌対決! 維盛、唯一の弱点。それは・・・
はい、「和歌が苦手」でした。

では、維盛の他のスペックを見てみましょう。
★笛
治承三年二月、東宮誕生百日祝いの席で、自ら笛を奏している。『玉葉』
中宮の西八条亭行啓にて、笛を奏している。『右京大夫集』

★朗詠
同じく、西八条亭にて、朗詠している。『右京大夫集』

★歌
承安二年正月、高倉天皇の法住寺殿行幸にて、管弦の楽に合わせて付歌を歌う。『玉葉』

★舞
安元二年、法住寺殿にて、後白河院の前で、「青海波」を舞い、絶賛される。『安元御賀記』『右京大夫集』

★作法
承安二年、諸衛府の次官を招いた酒宴で、勧盃役を務め、九条兼実に「年少と雖も作法優美、人々感歓」と絶賛されている。『玉葉』※参考文献「平家の群像」岩波新書 高橋昌明氏
・・・完璧ですね。(@_@)

まさに歌って踊れる(さらに笛も吹けて礼儀正しい)アイドルです。


そんな彼が、実は、和歌が苦手だった・・・ということが、右京大夫によって明らかにされてしまいました。彼女は、別の項でも、維盛の和歌下手エピソードを載せています。(95番~98番詞書)

とはいえ、それを咎めるというよりは、微笑ましいような目線で書いている気がするんですよね。ひょっとして、彼女は、「女子たちの憧れ維盛さまの、意外な弱点」をちょっとかわいいなとか思っていたんじゃないだろうか。
(わかります、わかります)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
それにしても、右京大夫の性格がわかるエピソードです。 友達想いで、さらに、男性官人にも物怖じせず、軽口を言い合えるような、勝気で明るい女性だったことがうかがえます。 (ひと世代前の清少納言を彷彿とさせるような・・・)

 現パロすると、こんな感じか。



右京大夫 V.S. 維盛 和歌対決!
この場面で右京大夫が詠んだ和歌は下の三首です。

〔187番〕
よそにても 契りあはれに 見る人を つらき目見せば いかにうからむ

〔188番〕
立ち帰る なごりこそとは いはずとも 枕もいかに 君を待つらむ

〔189番〕
起きてゆく 人のなごりや をし明けの…

唯一の弱点?!平維盛の恋愛問題-1【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】|平家物語

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完璧貴公子・平維盛には、意外な弱点があった?
あらすじを漫画でどうぞ。
『建礼門院右京大夫集』<187~192番詞書>より 

漫画は次回につづきます。
漫画は、原文を基にえこぶんこが脚色しています。
◆解説目次◆・登場人物
・この女性、だれなの?!
・藤原成親って、あの事件の人?
登場人物 右京大夫 うきょうのだいぶ
中宮・平徳子に仕える女房。

平維盛 たいらのこれもり
権亮少将。(= 中宮権亮 兼 近衛少将)
平清盛の長男〔重盛〕の長男。


この女性、だれなの?! スーパーアイドル・平維盛の心を射止めたこの女性・・・一体、誰?!
『右京大夫集』には、まったく詳細は書かれていません。

ですが、実はこの女性こそ、維盛の正妻・建春門院新大納言局なのでないかという説があります。

・・・え?奥さん?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
建春門院新大納言局は、藤原成親(ふじわらのなりちか)の娘。
なお、藤原成親の妹が、平重盛(維盛の父)の妻です。でも、維盛の母ではありません・・・(ややこし)


重盛は、後白河院の近臣である成親と姻戚関係を強く結ぶことで、家格を上昇させていきました。維盛だけでなく、弟の清経も、成親の娘と結婚しています。

こうした重盛と成親の関係を考えると、維盛と新大納言局の結婚は、おそらく政略結婚ですよね。
それがもし、こんな風な恋仲を経ていたとしたら・・・、それはときめきますね。
維盛には、平家物語の描写から愛妻家のイメージがありますので、もしそうなら個人的には嬉しい。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
・・・・・ん?いや、まてよ?

ここで気になることが一つ。
平家物語では、維盛と新大納言局って、1173年に結婚して長男・六代が生まれたことになっています。一方、右京大夫が宮仕えしていたのは、1173~1178年。

・・・これって、いつの話だ???

右京大夫は、「忍びて心交わして」(こっそり心を通わせて)・・・と書いています。
相手が正妻なら忍ばなくていいのでは?

やはりこの彼女は、正妻とは違う女性なのか。
それとも、平家物語の六代の年齢が違っているのか。
詳細が書かれていない以上、結局わかりません。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ただ、右京大夫と新大納言局は、ずっと和歌を送りあうほどの仲良しです。[90番・91番]
時系列はわかりませんが、彼女が他の女性と維盛との仲を取り持つとは考える…

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【記事一覧】他のお話はこちらからどうぞ!

【建礼門院右京大夫集あらすじマンガ】
<プロローグ>
■建礼門院右京大夫集ってどんなお話? 1

<これが平家の公達だ!編>
■スーパーアイドル!平維盛 1
■唯一の弱点?!維盛の恋愛問題 1
■平家のムードメーカー!平重衡
■真面目な琵琶名人!平経正 1
■主役登場はさりげなく!平資盛 1

<資盛との恋~宮中編~>
■恋なんてしないはずが?資盛のアプローチ
■忘れていたのはどっち?資盛の挑発
■雪のあした。資盛、突然の訪れ
■バレたくなかった!重衡・維盛の反応 1
■右近の橘!雪の資盛in宮中

<宮中エピソード編>
■内裏近き火事。頼もしい平重盛
■後白河院最愛の美女!建春門院滋子登場
■本気で褒めたのに!高倉天皇の優しさ
■五節の櫛!平宗盛のプレゼント

<隆信との恋編>
■どういうつもり!藤原隆信の横恋慕 1
■右京大夫、宮仕えやめるってよ
■わたしは何なの?隆信の結婚
■恋は追う方が負け?隆信の失言

<平家滅亡編>
■遠くに聞くだけ。資盛の熊野詣
■資盛との再会■枯れたる花
■寿永二年■倶利伽羅峠の惨敗!
■平家都落■資盛、最後の願い
■資盛と右京大夫、今生の別れ!
■六波羅と西八条■大宰府落ち
■風のおびただしく吹く所
■梅の花と資盛■一の谷の合戦
■重衡の生け捕り■維盛の入水
■屋島の資盛へ手紙を
■資盛からの最後の便り!
■壇ノ浦の戦い! ■壇ノ浦の戦後処理

<追憶の旅編>
■北山の思い出
■大原へ。建礼門院を訪ねて 1
■右京大夫、旅に出る
■比叡坂本、雪の朝の思い出
■波の底の資盛に■星合の空

<再出仕編>
■後鳥羽天皇に仕える
■宮中で資盛の名を聞く
■藤原隆房、藤原公経との贈答
■藤原俊成九十の賀に

【コラム】
■平家物語登場人物ランキング!
■平家物語名言集!
■平家美男子カタログ!平家花揃が面白い
■平家物語おすすめ本7選!
■平家が題材の江戸川柳が面白い|
■平家物語あらすじと見所